東日本大震災を忘れないための3作品
まずは、書物から。被災者が救援者にならなければならない状況がリアルに描かれている。三陸の港町釜石の避難所兼遺体安置所の10日間の極限状況が描かれている。ニュースで報じられたことはごくごく一部で、伝わってこなかった一部がこの本を通じて知ることが出来ます。対象者を数人に絞り、筆者の考えというか思い込みが極力排除され、事実のみが綴られているからより迫力を増して伝わってくるものがありました。現実は美談ばかりではなかったことも書かれています。

映画「遺体 明日への10日間」
上記書籍の映画版。ニュースでは描くことができない描写が映画では可能である。映画では、ニュースで放送されていた、津波の状況や廃墟となった街並みの描写は無かったと記憶しているが、避難所となった体育館の様子や肉親が亡くなり悲しみに打ち拉がれる被災者。それに寄り添う被災者の葛藤や余震の恐怖など、あのような場面に自分が置かれた場合、何が出来るのだろうかと当時は考えさせられた。

音楽「stay alive」長渕剛
2月中頃からの車内のBGMはこのアルバムのことが多い。震災後、2〜3年は、亡くなった人々へのレクイエムの曲「愛おしき死者たちよ」や被災者に寄り添う曲「ひとつ」が印象に残っていたが、「原発を止めろ」と静かに歌われる曲「カモメ」や荒れ果ててしまった街で暮らしも何もかもが0以下になってしまったとしても、希望を持って空を見上げる曲「6月の鯉のぼり」のような歌の歌詞に、2012年発表当時にすでにこんなところまで彼があの時の震災を捉えていたのだなと思う。
どこへ行けばいいどこへ立ち向かえばいい 僕たちは誰に道を 聞けばいい
なーんにもないこの青い空に 遅れてきた6月の 鯉のぼり
僕たちはいつになったら帰れるの あの美しい故郷の 家に帰りたい
水平線を泳ぐ鯉のぼり あの故郷に帰れる 日はいずこ
「6月の鯉のぼり」より
日本に生きていれば誰もが被災者になるかもしれない。人ごとではない。震災の前の年の8〜12月まで僅か5ヶ月だったが、仙台に住んでいた。ひょっとしたら自分はあの地震で死んでいたかもしれなかった。この時期はそんなことを考える。

▼原口剣太郎(ぐっさん)フェイスブック(フォローは遠慮なくどうぞ)
※友達申請は簡単な自己紹介をお願いします。
https://www.facebook.com/kentaro.haraguchi
▼登山ガイド原口剣太郎フェイスブックページ(イベントにガイド日程掲載:いいね!お願いします。)
https://www.facebook.com/DengShangaidoYuanKouJianTaiLang/?timeline_context_item_type=intro_card_work&timeline_context_item_source=100002608004267&pnref=lhc
▼ぐっさんツイッター(フォローどうぞ。基本フォロー返し)
https://twitter.com/yamaguidegussan
▼インスタグラム(フォローどうぞ。基本フォロー返し)
https://www.instagram.com/yamaguidegussan/?hl=ja
▼日本の山の四季を紹介しているセルフマガジン「山が好きvol.1」無料配布中!下記申込フォームにご記入下さい。無料で郵送します。
申込フォーム