FC2ブログ

途中で歩行が遅れる人の靴や態度のこと〜2017/8/19〜8/20北・中央アルプス2つの名峰 乗鞍岳・木曽駒ヶ岳〜

乗鞍岳と木曽駒ヶ岳はどちらもアルプスの入門の山として手軽に高山帯の植物や3000m級の展望が少ない歩行時間で得られる山です。ただしそれは、きちんとした装備を身につけていた場合です。ツアーでは初級コースという触れ込みで販売されますが、装備リスト等の案内には雨具や靴について相応のものを用意して持参するような書面が参加者に配布されています。

しかし、持ってこない人がいらっしゃいます。スニーカーに毛が生えたような靴で参加しています。時間をかけてかなりゆっくり歩いても踏んだ小石に足を取られたり、転んだりしています。足元が不安定なので、下を見て(腰が引けて)ますます歩行が不安定になります。手軽に山頂や景色を楽しめるはずが全く楽しくないのではないかと思います。装備で体力不足が補える場合もありますので、きちんとした装備を用意して参加をお願いしたいものです。

歩くことを諦めて戻る場合でもツアー団体の場合、個人を一人で戻す対応は殆どの場合認められません。目を離した時に大怪我をした事例があるからです。ツアーの場合、サブのスタッフや添乗員が一緒に付き添い下山します。安全なところまで下山してから、スタッフは来た道を登り返して本隊に合流します。その間はスタッフ不足の状態で本隊は動きます。本当に無理な場合は全員まとめて戻るかもしれません。天気がどんなに良い場合でも。

きちんと装備を準備をして、慎重に身体と心を準備して参加した人も、準備不足、認識不足で参加した人も同じ参加費を払っています。準備不足、認識不足の方には知らなかった方もいますので、謙虚に認めて次に繋げて欲しいと思います。迷惑をかけてしまったという反省の念を持って欲しいのです。しかし、書面を読んでいない、「大丈夫だろう」という自己判断で参加しているので、「安全」に必要な情報は伝わらってないなと思うことの方が多い印象です。そのような人に限って「このコースは初級ではない」という自分の基準を持ち出して、当てはめて自分の至らなさを他のせいにしています(ように見える)。

安全に登山を楽しむためには基準を満たした装備や自然の中には危険があるという認識が必要で、そのようなことをきちんと伝えていくことも必要なことだと伝え方も含めて初級コースのガイドをする時は考えることがいつもより多くなってしまいます。経験者の慢心も気をつけなければいけませんけれど。

▼写真アルバム
https://www.facebook.com/kentaro.haraguchi/media_set?set=a.1491117947651791.1073742261.100002608004267&type=3&uploaded=7

2017101501木曽駒ヶ岳

▼原口剣太郎(ぐっさん)フェイスブック(フォローは遠慮なくどうぞ)※友達申請は簡単な自己紹介をお願いします。
https://www.facebook.com/kentaro.haraguchi

▼登山ガイド原口剣太郎フェイスブックページ(イベントにガイド日程掲載:いいね!お願いします。)
https://www.facebook.com/DengShangaidoYuanKouJianTaiLang/?timeline_context_item_type=intro_card_work&timeline_context_item_source=100002608004267&pnref=lhc

▼ぐっさんツイッター(フォローどうぞ。基本フォロー返し)
https://twitter.com/yamaguidegussan

▼インスタグラム(フォローどうぞ。基本フォロー返し)
https://www.instagram.com/yamaguidegussan/?hl=ja

▼日本の山の四季を紹介しているセルフマガジン「山が好きvol.1」無料配布中!下記申込フォームにご記入下さい。無料で郵送します。
申込フォーム

【ガイド予定】
10/22〜23<個人ガイド/募集>上高地ハイキング
http://yamaguide.jp/blog-entry-158.html

<調整中の予定>
2017.11/15〜17<個人ガイド>霧訪山と廃線ウォークとりんご狩り
2018.1〜3<個人ガイド>美ヶ原スノーシュー
2018.7<個人ガイド>御嶽山・焼岳・乗鞍岳(各日帰りで募集予定)
2018.7<二人三脚山の会>中房温泉に前泊燕岳から常念岳縦走
2018.9<個人ガイド>北アルプス裏銀座縦走 鷲羽岳・水晶岳

上記ガイド予定に興味があり、ご都合が悪い場合、他日程でもご案内が可能です。人数とご都合の良い日程につきまして、お問い合わせ下さい。

【2017松本山雅FC〜雷鳥奮迅 OneSou1〜】
10/21 J2第38節 vs 大分トリニータ
http://yamaguide.jp/blog-entry-152.html

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

原口剣太郎

Author:原口剣太郎
年間約200日の登山を中心としたアウトドア活動(ガイド引率約150日)をこなす、登山ガイドのほぼ毎日更新ブログ。登山報告や日常生活に役立つアウトドアテクニック、趣味(写真やサッカーの話)など様々な話題を提供します。
日本の自然は世界的にみて、とても希少で貴重なものです。山を通じて自然の素晴らしさや楽しさを伝えています。山登りを楽しむにはちょっとしたコツが必要なので、歩き方や装備のことや楽しみ方も合わせてお伝えしています。

ガイド歴
・日本百名山90座登頂を含む国内のほぼ全ての山域を踏破
・キリマンジャロ登頂(6回)を含む海外トレッキング経験多数
(ネパール・パキスタン・タスマニア島・ニュージーランド・中国・台湾の山々・トレッキング等々)
・学校登山などの児童や学生(小学生から高校生)の野外体験活動引率歴多数
・テレビ番組撮影のお手伝い 等々

サービス内容
・長野県・群馬県を中心とした日本の山・ハイキングのガイドや手配
・海外登山・トレッキングのガイドや手配
・野外活動を通じた子供達の環境教育、自然体験プログラムの作成や運営・お手伝い
・自然体験活動を通じた企業研修等のお手伝い
・旅行会社や各種団体様への登山プランの作成・手配
・テレビ番組の撮影取材への同行、ガイドブック等執筆に関するの素材提供(写真&文章)
・異業種とのコラボ企画の共催(撮影×登山・救急法×ハイキング・オンライン講座×登山・・・)

資格
・公益社団法人日本山岳ガイド協会認定 登山ガイド ステージⅡ
・環境省自然公園指導員
・尾瀬自然ガイド・登山ガイド
・総合旅行業務取扱管理者
・一般旅行業旅程管理者
・日本山岳ガイド協会危急時対応技術指導員

ガイド料金
・半日行動(行動時間概ね2時間以内):10,000〜20,000円/日
・終日行動(行動時間概ね2時間以上):20,000〜30,000円/日
※交通費・宿泊代等の実費は上記料金に含まれません(詳細お問い合わせ下さい)。

・所属協会
認定NPO法人 信州まつもと山岳ガイド協会やまたみ
NPO法人 片品・山と森の学校

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
プロフィール

原口剣太郎

Author:原口剣太郎
年間約200日の登山を中心としたアウトドア活動(ガイド引率約150日)をこなす、登山ガイドのほぼ毎日更新ブログ。登山報告や日常生活に役立つアウトドアテクニック、趣味(写真やサッカーの話)など様々な話題を提供します。
日本の自然は世界的にみて、とても希少で貴重なものです。山を通じて自然の素晴らしさや楽しさを伝えています。山登りを楽しむにはちょっとしたコツが必要なので、歩き方や装備のことや楽しみ方も合わせてお伝えしています。

ガイド歴
・日本百名山90座登頂を含む国内のほぼ全ての山域を踏破
・キリマンジャロ登頂(6回)を含む海外トレッキング経験多数
(ネパール・パキスタン・タスマニア島・ニュージーランド・中国・台湾の山々・トレッキング等々)
・学校登山などの児童や学生(小学生から高校生)の野外体験活動引率歴多数
・テレビ番組撮影のお手伝い 等々

サービス内容
・長野県・群馬県を中心とした日本の山・ハイキングのガイドや手配
・海外登山・トレッキングのガイドや手配
・野外活動を通じた子供達の環境教育、自然体験プログラムの作成や運営・お手伝い
・自然体験活動を通じた企業研修等のお手伝い
・旅行会社や各種団体様への登山プランの作成・手配
・テレビ番組の撮影取材への同行、ガイドブック等執筆に関するの素材提供(写真&文章)
・異業種とのコラボ企画の共催(撮影×登山・救急法×ハイキング・オンライン講座×登山・・・)

資格
・公益社団法人日本山岳ガイド協会認定 登山ガイド ステージⅡ
・環境省自然公園指導員
・尾瀬自然ガイド・登山ガイド
・総合旅行業務取扱管理者
・一般旅行業旅程管理者
・日本山岳ガイド協会危急時対応技術指導員

ガイド料金
・半日行動(行動時間概ね2時間以内):10,000〜20,000円/日
・終日行動(行動時間概ね2時間以上):20,000〜30,000円/日
※交通費・宿泊代等の実費は上記料金に含まれません(詳細お問い合わせ下さい)。

・所属協会
認定NPO法人 信州まつもと山岳ガイド協会やまたみ
NPO法人 片品・山と森の学校

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR